【富鶴 造ってます】泡に一喜一憂中(2018年1月2日)

2018年1月2日

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私の嫁ぎ先である、愛知酒造ではお酒造りの真っ最中です。
岩手から来ていただいているいる杜氏さん、蔵人さんがお正月休みで帰省されており、留守を任されております。
現在、タンクにてお酒を約1か月ゆっくり醸す作業をしておりまして、
AM5:30とPM4:00の2回、直径3m 高さ3mのタンクに仕込まれたお米、リゾット状になっているものを混ぜております。
お酒がアルコールと炭酸ガスを一所懸命作っている状況なので、表面は泡がぷくぷく立っています。
今の時期はタンクの中の温度管理が重要といわれております。

不思議なもので、毎日表情が変わります。
となると、どんどん引き込まれていきます。
泡についてどんどん知りたくなりネットで調べてみました。
 (→ちなみに泡の経過は ”醪の泡”で検索しました。ご興味のある方は検索してみてくださいませ。)

毎日元気にぷくぷくしているだけでも十分なのですが、
やれ泡が小さいのでは? ぷくぷくがすこし弱いのじゃないの? それって温度が低いからなの?温めた方がいいの?
富鶴のお酒は富鶴独自。なので他社と比較することもないのに、この泡は他社さんと同じなのかしら。それとも早く醸しているの?

どんどん心配になってきます。
このままお酒、ちゃんとできるの?

いてもたってもいられなくなり、岩手にいる杜氏に電話しました。
私:「おやっさん(杜氏のことをこう呼んでます)泡の状態がなんか小さくなっているようだけどいいの?なんか温めた方がいいの?」
杜氏:「温度もボーメ(醪の比重。状況を判断するひとつの情報)も大丈夫だから、安心してていいよ」

と言われてやっと安心。そんな毎日です。

まさに 泡に一喜一憂中です。

この繰り返しのうち、今のこの瞬間、とても満ち足りていると思うことが多くなりました。
今が十分。
今この瞬間が大事。

このような経験ができていることに感謝しています。
今年はこのようなお酒造りをお知らせしたいとおもっておますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
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